内閣府が8日発表した2月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景気実感を3カ月前と比べた現状判断指数は前月比4・1ポイント上昇し48.4となり、2カ月ぶりに改善した。前月は日本海側を中心とした大雪の影響で消費が冷え込み、3カ月ぶりに悪化したが、2月は比較的天候に恵まれたことが主因。
エコカー補助金の終了やエコポイントの半減による販売の落ち込みも収まりつつあるとみている。
基調判断は「景気は、このところ持ち直しの動きがみられる」とし、前月から据え置いた。
2~3カ月後の景気を示す先行き判断指数は、47・2で2月から横ばいを見込んでいる。
現状判断の内訳をみると、家計動向関連が4・9ポイント上昇の47・3。うち小売が6・4ポイント、飲食が4・5ポイント上昇するなど、消費の回復が改善につながった。企業動向関連も2・6ポイント上昇の46・9に回復した。
景気ウォッチャーの声では、「新車販売がエコカー購入補助金終了後の低迷から持ち直してきている。新型車投入の効果もあり、客の来店数及び成約数は増えている」(東北の乗用車販売店)、「3月のエコポイント制度終了を前に、地デジ対応テレビへの購入意欲が高まり、動きが活発化している(近畿の家電量販店)など、反動減の一巡を指摘する声が目立った。
また、「前月は大雪で客足は低迷したが、天候も春らしくなってきて、春夏物ファッション、バレンタインギフトなどに動きが出ている」(北陸の商店街)、「中旬以降は天候が良くなり、雪解けとともに来客数が伸びている」(北陸の百貨店)といった天候回復を歓迎する声も聞かれた。
街角景気にも“春”到来 2カ月ぶり改善
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