街路樹の原状回復、約1600万円請求 東京都、ビッグモーターに

中古車販売大手・ビッグモーターの店舗前で街路樹が枯れるなどした問題で、東京都は3日、道路法に基づき、同社に原状回復などの費用として約1600万円を支払うよう命令したと発表した。支払期限は今月13日。ビッグモーター側は「速やかに納付する」としている。 【写真】枯れて伐採された街路樹 枯れ草剤だけとは考えにくいという指摘も  都建設局によると、原状回復の対象は土壌調査で除草剤成分が検出された9カ所。枯れたり伐採されたりした木の植え替えや、土壌の入れ替えにかかる費用などを求める。9カ所の土壌調査費の計約280万円も含む。原状回復工事は都で行う。  都は8月に都道沿いの14店舗で土壌調査を実施。除草剤の成分が検出されたほか、20本が根元から折れるなど故意に伐採された跡もあった。同社は、除草剤の散布や伐採の事実を認め、都に謝罪していた。警視庁は器物損壊の疑いで捜査を進めている。  除草剤が検出されなかった5カ所について都は、故意に伐採したなどの新たな証拠が出てくれば同様の対応を行うという。(土舘聡一)

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