被災地からパラ五輪へ サントリー、障害者スポーツ支援

 サントリーホールディングス(HD)は29日、ことし3月に創設した基金を活用し、東日本大震災の被災3県の障害者スポーツを応援する事業の概要を発表した。
 同HDが展開する復興支援「東北サンさんプロジェクト」の一環。サントリー東北障がい者スポーツ応援基金(10億円)を活用し、奨励金助成やスポーツ体験教室開催、競技用具贈呈を行う。日本フィランソロピー協会と共催で、2020年の東京パラリンピックまで支援する。
 同HDの浜岡智執行役員と、社員でパラリンピック陸上女子の佐藤真海さん(気仙沼市出身)らが宮城県庁を訪れ、村井嘉浩知事に概要を説明した。佐藤さんは「夢や目標を持つ大切さを伝えたい。宮城からもパラリンピック選手が誕生してほしい」と話した。
 奨励金は世界大会出場を目指すアスリートやチーム、支援団体などが対象。上限50万円の個人部門と、上限200万円の団体部門がある。助成期間は15年の1年間。フィランソロピー協会のホームページから申請書をダウンロードし、郵送で申し込む。締め切りは9月30日。

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