被災地で家具特需、小ぶりが人気

 被災地で家具の需要が高まっている。
 宮城県では震災後、販売額が前年より6割以上増加している。大手家具店が相次いで進出していたが、昔ながらの小さな専門店も好調だ。
 東北経済産業局の商業動態統計によると、宮城県では百貨店など大型小売店の商品別販売額の中で家具は、3月は9100万円で前年同月比69・0%減(既存店ベース)だったが、震災後の5月は3億800万円と同58・0%増加。7月は65・4%増の3億8900万円。岩手、福島両県でも同様の傾向で、7月には岩手で同39・0%増の1億3800万円、福島も同28・4%増の6100万円。
 仙台市内の大手販売店では震災後、沿岸部からの来店が多く、売り上げは震災前のほぼ2倍。仮設住宅に合った組み立て式の食器棚など小ぶりの家具に人気が集中している。

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