被災地に笑顔を 葉加瀬太郎さんが仙台で演奏会

人気バイオリニストの葉加瀬太郎さんの復興支援コンサートが5日、仙台市太白区文化センター「楽楽楽ホール」で開かれ、抽選で選ばれた宮城、岩手、福島の約650人が豊かな音色にじっと耳を傾けた。
 被災地から全国に笑顔を発信する「スマイルとうほくプロジェクト」(河北新報社など主催、協力ニコン)の一環。
 葉加瀬さんは代表曲「エトピリカ」や被災地に思いをはせて作った「ウィズ ワン ウィッシュ」など10曲を披露した。
 宮城野区のパート社員佐藤陽子さん(50)は「初めて生演奏を聴き、胸が熱くなった。震災の風化が叫ばれている中、被災地のことを思ってくれていると感じ、勇気づけられた」と話した。
 葉加瀬さんはステージで「震災後、東北の復興を思わない日はない。自分の音楽を通じ、これからも多くの人にパワーを届けたい」と語った。

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