被災地のイチゴ 札幌で初競り

地震や津波で大きな被害を受けた宮城県亘理町と山元町で栽培されたイチゴが、震災後初めて札幌市の市場で取り引きされ、通常のおよそ4倍の値段で競り落とされました。
宮城県亘理町と山元町は東北有数のイチゴの産地で、栽培面積の95%が地震や津波による被害を受けましたが、ボランティアなどの支援を受けて一部で栽培を再開しています。2つの町のイチゴは、これまで最大の出荷先だった札幌市の中央卸売市場にも届けられ、26日朝、震災後初めての取り引きが行われました。競りの前にあいさつに立ったみやぎ亘理農協の岩佐國男組合長は「苦しいなかでの栽培でしたが、一丸となって頑張りました。どうか宮城のイチゴを忘れないでほしい」と述べました。26日に取り引きされたイチゴは、およそ120パックといつもの年の20分の1にとどまっていて、値段は通常のおよそ4倍の1パック2000円で競り落とされました。競り落とした卸売業者の男性は「頑張ってほしいという思いを込めて値段をつけさせてもらいました」と話していました。

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