被災地仙台、照らしたい 非公認ゆるキャラ「てる政宗」出没中

東日本大震災の復興を応援する非公認のキャラクター「てる政宗」が、仙台市中心部や宮城県沿岸部の被災地に出没している。仙台藩祖伊達政宗が、てるてる坊主の姿でよみがえったという設定だ。「震災の風化を食い止めねばならぬ。いざ出陣じゃ」と張り切っている。
 てる政宗は昨年9月にデビューした。生みの親は仙台市若林区のデザイン制作会社「スタジオマック」。震災支援のイベントや復興商店街に現れ、被災地の特産品をアピールしようと汗を流す。
 汗かき顔のゆるキャラは「かわいい」「癒やされる」と好評だ。交流サイト「フェイスブック」や短文投稿サイト「ツイッター」を通じて、徐々に知名度がアップ。出演依頼が増え、活動の舞台は県外にも広がっている。ファンレターも時折舞い込む。
 てるてる坊主の姿には「被災地を太陽の光で明るく照らしたい」という思いが込められている。頬の汗は「領民のために懸命だから」。焦ったような顔もひたむきさの証しだという。
 企画したスタジオマックの山口巌代表(42)は「インターネットでの思い切った発言やフットワークの軽さは非公認キャラクターならでは。持ち味をどんどん発揮していきたい」と話している。

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