東日本大震災で被災した石巻市渡波地区の住民を元気づけようと、地元の自治組織などが24日、復興秋まつりを開いた。会場の渡波公民館には約300人が詰め掛け、踊りや楽器演奏などの出し物を楽しんだ。
ステージには郷土芸能に取り組む住民団体や地元の幼稚園児など約10組が出演。「獅子風流(ししふり)」やはねこ踊り、大正琴の演奏などを披露した。
震災のボランティアが中心になって結成した「エイサー石巻」は、沖縄の伝統舞踊「エイサー」を披露。太鼓と三線(さんしん)の音色に合わせた独特の演舞で観客を魅了した。
友人と4人で訪れた同市の主婦阿部すみ子さん(64)は「みんな一生懸命で見ていて楽しかった。普段は見られない踊りが見られたのもよかった」と話した。