被災3県 今夏、3海水浴場が復活 14の浜で海開き

 東日本大震災の被害を受けた岩手、宮城、福島3県の海水浴場は今夏、新たに3カ所が復活して計14カ所がオープンする。13日に海開きを予定する岩手県久慈市の舟渡海水浴場を皮切りに、被災地に本格的な夏の海水浴シーズンが訪れる。
 3県で開設される海水浴場は図の通り。県別では岩手と宮城が各6カ所、福島2カ所となる。普代浜(岩手県普代村)、荒神(同山田町)、桂島(宮城県塩釜市)が震災後初の海開きとなる。
 2010年には岩手20、宮城28、福島18の計66カ所の海水浴場があった。「復旧工事が終わっていない」(福島県いわき市)「砂浜が失われた」(岩手県大船渡市)などの理由から、再開は2割程度にとどまっている。
 海開きにこぎつけた会場も完全復旧には至らず、桂島は砂浜の範囲を限定。荒神は仮設のトイレ、シャワー室を設置する。普代浜も仮設トイレを用意する。
 宮城県南三陸町の長須賀、塩釜市の鬼ケ浜は昨季に続き、自治体ではなく民間のボランティアなどが開設を予定する。ともに20日のオープンを目指して準備を進める。
 このほか宮城県石巻市北上町十三浜の白浜海水浴場では、8月9、10の両日、地元の有志らが浜辺を開放するイベントを企画している。

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