被災3県「鎮魂の花火」一斉打ち上げ 来月11日、約2万発

 東日本大震災の追悼イベント「ライトアップニッポン」が8月11日、岩手、宮城、福島の12市町村で行われ、約2万発の花火で犠牲者を慰霊する。4年目のことしは岩手県内の酒造会社が協力し、オリジナルワインなどの売り上げの一部を協賛金に充てる。
 午後7時に各会場で打ち上げを開始。音楽家の坂本龍一さんが手掛けた公式テーマソング「赤とんぼ」に合わせて、計約2万発が夜空を焦がす。
 一般財団法人ライトアップニッポン(東京)などでつくる実行委員会は費用のうち約3000万円を企業協賛や募金で集める考え。
 協賛する葛巻高原食品加工(岩手県葛巻町)はことし、葛巻ワインをベースとしたオリジナルの「ハナヴィーノ」の赤と白を発売した。1本につき100円が協賛金に使われる。ベアレン醸造所(盛岡市)も2012年から「ハナビール」を販売、サポートしている。
 法人の高田佳岳代表理事は「イベントを続けることで震災の風化を防ぎたい」と話す。
 花火を打ち上げる市町は次の通り。
 【岩手】宮古市、釜石市、大船渡市、陸前高田市、大槌町、野田村
 【宮城】気仙沼市、石巻市、南三陸町、亘理町
 【福島】いわき市、会津美里町

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