2015年の仙台市地下鉄東西線開業に向けて青葉区の大町西公園駅周辺に活気を呼び込もうと、「西公園あったかマルシェ」が28日、開かれる。市中心部にほど近い西公園だが、近年は市民プールの閉鎖や市天文台の移転で訪れる市民が減少した。有志でつくる実行委員会は「マルシェ開催を契機に人が集う公園の在り方を考えたい」と話し、出店者を募集している。
マルシェでは、名取市、石巻市など宮城県内各地の新鮮な野菜、海産物などを販売するほか、地元の喫茶店がコーヒーや軽食を有料で提供する。訪れた市民には、ベンチに腰掛けて休日のひとときを過ごしてもらう。
実行委員会は出店者をさらに募る考えで、「手作り雑貨を販売する人や、東西線沿線の商店や農家も大歓迎」と呼び掛ける。
ガイドと一緒に公園内を散策するワークショップ「杜の都・西公園を遊ぼう」も同日午前10時から行われる。ことし6月から毎月第4日曜に開催している取り組みで、当日は木の実を拾って小さな鉢植えを作る。
ワークショップを主催する「ハート&アート空間 ビーアイ」代表の関口怜子さん(68)は「西公園は、子ども連れも減ってすっかり寂しくなった。せっかくの自然環境を、多くの市民で共有したい」と語る。
実行委員長の槙島江梨佳さん(26)は東西線の開業をにらみ、「西公園が再び『目的地』になるよう、今後も継続的に取り組みたい」と意気込んでいる。
マルシェは午前9時~午後2時で雨天決行。出店者の募集は20日まで。ワークショップは事前申し込みが必要だが、当日参加も受け付ける。参加費は高校生以上が300円。出店希望、ワークショップとも連絡先は実行委022(262)2969。