仙台市は本年度から、民間団体と連携して公園の魅力向上に乗り出す。手始めに9月22日から1カ月間、青葉区の西公園をモデル事業地として、公園の利用可能性を広げる社会実験を実施する。社会実験の各種プログラムの内容と運営団体を募集している。
都市公園の占用には、一般市民の利用に著しい支障を及ぼさないなどの制限がある一方、公園設置者の幅広い裁量権も認められている。
市は5月に策定した「公園マネジメント方針」で、目標の一つに「多様なパートナーとの連携を進め、新たな価値を創造する」ことを掲げた。その一環として社会実験の実施を決めた。
西公園は市中心部に近い上、自然も豊かとの理由で社会実験のモデル事業地に選ばれた。市とNPO、市民団体で構成する協議会「西公園を育てるラボ」が5月から月1回会合を開き、準備を進めている。
社会実験の名称は「西公園4(フォー)ウイークス」で、現時点のプログラム例として公園を活用したバーベキューや結婚パーティー、ヨガなどを想定している。遊具やハンモック、いすを並べて飲食物を提供する案も議論されている。
青葉区の伊藤俊夫公園課長は「自由にプログラムを提案してもらい、西公園の魅力を引き出したい」と話す。プログラムの提案は8月20日まで受け付ける。連絡先は事務局のNPO法人都市デザインワークス022(264)2405。
西公園は1875(明治8)年に開園した市内最古の公園。約10.8ヘクタールの総合公園で、南側に市地下鉄東西線大町西公園駅がある。