「母親にとって子どもはいつまでも子ども」という言葉はよく聞かれます。ただ、ある一定の年齢になれば親も子どもから離れないといけない時期がくるもの。そんな中、漫画家の西原理恵子が「卒母(そつはは)」を発表したことが話題になっています。
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■「さすがです」「拍手!」西原の“卒母”発表を称える声続々
西原といえば、アニメ化もされた作品「毎日かあさん」が有名。16年もの間「毎日新聞」で連載されており、多くの人に親しまれてきました。しかし6月26日付の同紙で連載を終了することを発表。10月からは再び「毎日新聞」で新しい連載をスタートさせるそうです。
「毎日かあさん」で描かれているのは、西原の実体験をもとにした家族の日常風景。子どものいたずらを叱ったり、家族旅行を楽しんだりするごく一般的な家庭の様子が広く読者に親しまれてきました。
そんな同作の連載終了を西原が決めたのは、なんでも「お母さんが終わったから」だそう。西原は息子(兄)と娘(妹)の2人の子どもがいるのですが、「毎日新聞」で「下の娘も16歳になって、『あっ、お母さん終わった』って気がついた」とコメントしています。「子育て終わり。お母さん卒業。各自解散!」「すごくさみしいけど、もう子供に干渉しちゃいけないんだろう」「私も後は自分の好きな人生を送らせてもらいます」と心境を明かしました。経済的な援助は続けるそうですが、それ以外の干渉はしない方針だといいます。
この「卒母」に関しては世間の母親たちから大反響。「子どもが16歳で卒母かー。確かに、母親といるより友達といた方が楽しくなっていくんだよね… 決断できる西原さんさすがです」「親と子供がべったりしがちな今の時代、きっぱり卒母を宣言する西原さんに拍手!」と絶賛の声が。また、子どもが小さい親ごさんからは「いつかは卒母しなきゃいけないんだ。今から覚悟を決めておかなきゃ」「私はまだまだ先の話だけど立派に卒母するぞ」といったコメントも見られました。
■救われた人も多数!「毎日かあさん」の残した功績
西原は「毎日かあさん」について、「私のだらしなくて、いいかげんな子育てを『いいよね』って言ってくれた」とも語っています。リアルな子育ての現場を描いた同作に共感したり、励まされる読者も多かったようで、Twitter上では「毎日かあさんには気持ちの面でたくさん助けられた気がする」「うんうんって、頷きながら読んでたよ。子育てのバイブルになると思う」といった声も。
新連載では「卒母」した女性の悩みや第2の人生を描いていきたいという西原。子どもから離れた母親たちの心に寄り添った作品が期待できそうです。
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】