西友台原店の解体始まる 仙台・被災し休業

西友は東日本大震災で被災、休業していた仙台市青葉区の台原店の建物の取り壊し工事を始めた。解体作業は11月ごろまでに終える予定。跡地利用については検討中で、「新店舗建設も選択肢の一つ」としている。
 台原店は鉄筋3階。1階に生鮮食料品や日用品売り場があり、2階にテナントとしてゲームセンター、3階にボウリング場とビリヤード場などが入居していた。
 被災後は全館で営業を見合わせた上で、「すぐに解体する必要はない」と判断し、再使用の可能性も検討した。しかし、老朽化と建物の損傷が激しいため、再使用を最終的に断念し、今月上旬に解体工事に着手した。
 広報室は「現段階では土地の売却は考えていない。営業再開に向けて積極的に動いているが、具体的な検討内容はまだ公表できない」と説明している。
 台原店はエンドーチェーンの店舗としてオープンし、いったん閉店後、1996年に西友の店舗として営業を再開した。
 西友はことし3月、震災で被災した仙台泉店(泉区)の営業を再開する一方、勝山公園店(青葉区)を再開発計画に伴い6月で閉めた。東北での現在の店舗数は台原店を除き、宮城、福島両県で計20店。

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