【ジュネーブ=笹沢教一】世界気象機関(WMO)は10日、今月に入り北半球の各地で極端に多い降雨量や高温を伴う異常気象が頻発していると発表した。西日本を襲った豪雨の被害を異常気象の代表例として筆頭に取り上げ、「台風7号による湿った空気が、停滞する梅雨前線に向かって大量に流れ込んだことが原因」との見方を示した。
発表では、北半球で記録的な豪雨や極端な高温を伴う異常気象が相次いで観測されていると指摘。日本以外では、米カリフォルニア州のデスバレー国立公園で今月8日、52度に達し、今月に入り同州の4か所で45度以上の高温を記録した。北アフリカのアルジェリアでは、サハラ砂漠で今月5日に同国最高となる51度まで上昇し、さらに北欧で高温による干ばつが起きていることも示した。