親が希望する子どもの「就職先」2022

マイナビは2月9日、大学4年・大学院2年で2021年度の就職活動を終えた(もしくは活動中)子どもを持つ保護者1000人を対象とした「就職活動に対する保護者の意識調査」の結果を発表した。親が希望する就職先は?(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 子どもに働いてほしい業界を尋ねたところ、1位は「官公庁・公社・団体」(622ポイント)、2位は「総合商社」(274ポイント)、3位は「医療・調剤薬局」(263ポイント)だった。同調査では、1~3位まで選択したものを、1位が3ポイント、2位が2ポイント、3位が1ポイントとして総獲得ポイントを算出している。子どもに働いてほしい業界(出所:リリース、以下同)

 「子どもに働いてほしい企業」を尋ねたところ、1位は「公務員」(137ポイント)、2位は「トヨタ自動車」(27ポイント)、3位は「ソニー」(20ポイント)という結果に。官公庁や地方自治体などは全て「公務員」として集計した。子どもに働いてほしい企業

 子どもが入社する企業の特徴として望むことの1位は「経営が安定している」(51.5%)、2位は「本人の希望や意志に沿っている」(25.3%)、3位は「社風や雰囲気が良い」(18.3%)だった。経営が安定していることが圧倒的な1位だったことから、子どもが働いてほしい企業にも保護者の願いが強く反映されていると推測される。子どもが入社する企業の特徴として望むこと

親はどんなサポートをした?

 どちらかというと親側から行った支援を尋ねた。1位が「あまり気を遣わないような雰囲気や環境作り」(45.6%)、2位が「励ましなど精神的サポート」(37.4%)、3位が「(靴磨き、アイロンがけなど)身だしなみを整える手伝い」(27.0%)だった。「自宅でWeb面接を受験する際の配慮(スペースの確保、静かさの確保)」が12.7%だったことを受け、同社は「コロナ禍によりオンラインで面接を自宅で受ける学生が増えたことを背景に、新しいサポートの形が見られた」とコメントした。どちらかというと親側から行った支援

 子どもが内定を得ている企業から、保護者にどのような連絡があったのかを聞いた。最も多かった回答は「内定確認の連絡」(49.9%)で、「当てはまるものはない」(43.7%)、「内定式・入社式への招待」(12.1%)、「保護者向け資料の送付」(9.6%)と続いた。マイナビは「学生への内定フォローだけでなく、保護者に向けたフォローを行う企業もあるようだ」と分析する。子どもが内定を得ている企業から、保護者にどのような連絡があったか

 保護者は、自分が行った就職活動と比べて子どもの就職活動をどう見ているのか。全体では67.4%が「大変だと思う」と回答した。

 これから就職活動をする子を持つ親に対するメッセージを聞いた。すると、「就職活動は先手必勝に近い。あっという間にエントリー期間が終了してしまうので、のんびりしているお子さんには親側が関わったほうがいいと思う」「子どもを信じて放っておいたが、大変なことになっていた。子どもが話さなくても進んで状況を聞くべきだった」といったコメントが寄せられた。一方、「意見を押し付けてはいけない」「親の知っている優良企業の格付けは30年古いと認識すべき」という声も聞かれた。

 今回の調査は、1月14~16日にインターネット上で実施した。有効回答数は1000人。保護者の就職活動と比べた時、子どもの就職活動をどう思うか

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