大坂夏の陣から400年、復元白石城の開門から20年の節目に合わせ、白石市は、AR(拡張現実)技術を使って白石城の本丸御殿を現地で再現するスマートフォン向けの観光アプリ「白石しろしろナビ」の提供を始めた。
アプリを起動したスマホやタブレット端末のカメラで、白石城や本丸広場に9カ所設置されたARマーカーを読み込むと、表御殿や御成御殿といった当時の建物 群がコンピューターグラフィックス(CG)で立体的によみがえる。多様な角度で外観を表示でき、カメラを操作しながら建物内部の探検も可能。市内の観光名 所を巡るスタンプラリー機能も付けた。
県の補助金を活用し、総事業費は約1000万円。市商工観光課は「本丸御殿をリアルに体感できる。城下町の名所や史跡を回遊する仕組みを構築することで、新たな観光客の誘客を目指したい」と話す。
アンドロイド用は既に公開し、iOS用も今月中に公開予定。ともに無料。