観光復興 力走続く JR仙台駅でDC閉幕式

JR6社と宮城県内の自治体などが4月から展開した大型観光宣伝「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の閉幕式が30日、仙台市青葉区のJR仙台駅であった。東北線を46年ぶりに走るC61形蒸気機関車「SL仙台宮城DC号」も登場し、フィナーレに花を添えた。
 SLが発車する4番線で式典があり、鉄道ファンを含め約2000人が集まった。村井嘉浩宮城県知事は「大成功だった。観光客を東日本大震災前の水準に戻すという目標は達成しただろう」と成果を強調した。
 JR東日本の西野史尚仙台支社長も「DCで培った官民の連携で新たな観光のスタートを切りたい」と語った。
 DCの県内開催は2008年秋に続き2回目。「復興・鎮魂」「花」「食」をテーマに多彩なイベントを実施した。県によると、ことし4~5月の観光入り込み客数は、震災前の10年同期比4.4%減の約541万人。宿泊客数は17.1%増の約36万人だった。

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