今冬(2019年12月~20年2月)、東北地方の日本海側の降雪量が平年比24%にとどまり、統計を開始した1961年以降で最少となった。平均気温も平年より1.8度高く、46年の統計開始以降最高を更新した。仙台管区気象台が2日まとめた。
降雪量は、東北全体(平年比26%)と太平洋側(同27%)でも観測史上2番目に少なかった。平均気温は平年比で東北全体が1.7度、太平洋側が1.6度高く、ともに観測史上最高に並んだ。
降雪量は東北の16地点、平均気温は17地点の観測値を基に算出。偏西風が平年より北に蛇行し、冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下も弱かったことなどが原因という。
気象庁によると、全国各地でも記録を更新した。降雪量の平年比は北日本(北海道、東北)の日本海側44%、東日本(関東甲信、北陸、東海)の日本海側7%で最少。平均気温も平年より東日本で2.2度、西日本(近畿、中国、四国、九州)で2.0度高く、最高を記録したほか、全国の気象台など153地点のうち111地点で史上最も高くなった。