仙台市は11日、市有施設の電力契約に関する全庁調査の結果を公表した。道路照明灯以外でも契約の解除し忘れが34件あり、約165万円の過払いが判明。未契約も17件見つかり、未払いは約250万円に上った。市は過払いと未払いの扱いを東北電力と協議する。
過払いは、学校や市民センターに設置する「テレビ受信難視聴対策設備」で約135万円、電灯が組み込まれた「電照式バス停」で約16万円、駐車場配電設備で約10万円あった。
過払い期間は駐車場配電設備が最も長く、1994年から続いていた。いずれも設備が不要となり撤去したが、契約の解除を忘れたことが原因とみられる。
未払いは電照式バス停で約199万円、公衆トイレの照明で約35万円など。いずれも設置当時に契約の締結を忘れたとみられる。公衆トイレの照明は最も長く、76年3月から約43年間も放置されていた。
白山幸喜総務部長は「未払い額は当然、支払うべきだと認識する」とし、「過払い額の扱いは照明灯問題と切り離して東北電と協議し、できるだけ早い時期に結論を得たい」と述べた。
市は今年2月に照明灯問題を公表後、3月から全庁調査を開始した。契約の不備は6月までに解消した。