解雇従業員 「ぜひうちに」 ホテル仙台プラザに申し出続々

 仙台市青葉区のホテル仙台プラザが25日で閉館し、非正規を含む180人の全従業員を4月6日付で解雇すると決めたことを受け、宮城県内の宿泊施設などが相次いで、再就職への協力を申し出ている。プラザは雇用条件を取りまとめ、近く従業員に示す。
 プラザによると、9日までに20社以上から申し出があったという。宮城県内のホテル、旅館、結婚式場やレストランなど飲食店系のサービス業が中心で、宿泊施設関連では福島県からもある。
 このうち仙台市内の企業は「志のある若手、中堅社員の夢を摘むのは惜しい」と理由を説明。「プラザで学んだことを生かしてほしい」と期待する。
 プラザは閉館を正式に発表した7日から従業員の雇用について同業他社などに働き掛けている。9日に山形市であった日本ホテル協会東北支部(加盟23ホテル)の総会でも、片倉順取締役が事情を説明するとともに協力を呼び掛けたという。
 申し出が相次いでいることに、青木昌敏社長は「感謝している。1人でも多くの勤め先を確保したい」と話す。

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