訪日外国人の質問、スマホでご案内 AIがチャットで自動応答 仙台空港が実証実験

仙台空港は1日、訪日外国人旅行者の質問に人工知能(AI)がチャット形式で自動応答するスマートフォン向けサービスの実証実験を始めた。空港内の施設情報などを英語で提供し、利用動向を把握、分析した上で本格導入を検討する。実証実験は9月末まで実施予定。
 ビースポーク(東京)が開発したチャットボット(自動対話システム)「ビーボット」を活用。スマホを空港内の無線通信Wi-Fi(ワイファイ)に接続し、英語を使用言語に選択すると自動的にビーボットのサイトが開く。空港内の施設、空港からの移動方法、周辺観光など知りたいことを英語で入力すると、自動で回答が表示される。
 ビーボットは成田空港やJR東京駅などで導入されており、仙台空港が本格導入すれば地方空港では初めて。24時間対応で質問にピンポイントの回答を導き出すことで旅行者の利便性向上に加え、空港側も業務の効率化や観光案内窓口の混雑緩和といったメリットが期待できる。
 空港を運営する仙台国際空港(名取市)の岡崎克彦取締役航空営業部長は「外国人観光客が必要な情報をたやすく入手し、窓口の待ち時間などのストレスを感じずに行動できる利点は計り知れない」と説明。本格導入後は情報の充実や英語以外の言語対応、災害情報提供にも取り組む考えだ。

タイトルとURLをコピーしました