語り継がれる「江戸のしぐさ」参考、茨城・守谷市が道徳冊子を作製

「思いやりのある自立した青年に成長してほしい」と、守谷市教育委員会と守谷しぐさ推進委員会(委員長・吉成行夫市立黒内小校長)は、市内の小中学生を対象にした道徳冊子「わたしたちの守谷しぐさ」を作製した。守谷市民としてふさわしい生活行動や立ち居振る舞いを学ぶのが目的で、平成27年度から市内の小中学校で授業に取り入れる。

 守谷市は、現代に語り継がれる「江戸のしぐさ」を参考にして、5、6年前から市内の小中学校で独自に学校や家庭での行動などについての独自のマナー「しぐさ」を定め、普及させてきた。今回の道徳冊子は、市内の小中学校の教諭9人で構成する推進委員会を昨年5月に設置して、各校で定めたしぐさをまとめた。

 冊子はA4判で、カラー48ページ。「訪問マナー」や「あいづちしぐさ」「思いやり歩き」といった身近な生活でのマナーに加え、近年、社会問題化している「ネットマナー」など、21項目の「しぐさ」を掲載。各項目ごとに掲載されているイラストは、教諭ら女性2人が描いた。

 27年度は1千部を作製し、市内13小中学校に児童・生徒用として各40冊を配布。常勤の全教諭にも配布して、学級活動や道徳の時間で活用する。

 守谷市教委では、授業などで実際に使った上で見直しを行い、28年度には改訂版を作製して、市立小中学校の全児童・生徒に配布する予定。

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