調査捕鯨いきなり超大物水揚げ 石巻・鮎川港

三陸沖のミンククジラの生態を調べる本年度の調査捕鯨で12日、1頭目が捕獲され石巻市の鮎川港に水揚げされた。
鮎川港の南西約40キロの仙台湾で午前11時40分ごろ捕獲された。体長約8メートルの雌で体重は約4.1トン。国内の調査捕鯨では過去最大級で、成熟し子どもを産んだ可能性が高いという。
ミンククジラは地元の捕鯨会社「鮎川捕鯨」で解体され、胃からツノナシオキアミやイサダなどが確認された。放射性物質検査を経て、石巻魚市場などで取引される。
調査団の茂越敏弘団長は「捕獲できて安心している。今後も餌の嗜好(しこう)性や生態系への影響など複数の調査を安全に進める」と語った。
調査捕鯨は10日に始まったが、荒天の影響で調査自体は12日が初日となった。本年度は5月19日まで51頭を上限に捕獲する。

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