本年度開校した宮城県富谷町明石台小(児童413人)の校歌「だいすき だいすき」が完成した。作詞は詩人の谷川俊太郎さん、作曲はピアニストで俊太郎さんの長男谷川賢作さん。9月24日に同校で披露式があり、全校児童が地区住民や保護者ら約90人を前に歌った。
「だれとでも いつでも すすんで きもちよく あかるくこえを かけあって」で始まる歌詞はほぼ全て平仮名。「すてきな きのかおり」と木材を多く用いた校舎の特徴を盛り込み「あかいしだいから せかいみつめる」と結ぶ。
披露式には賢作さんが駆け付け、合唱で指揮を執った。賢作さんは「低学年でもすぐに覚えられる曲。歌詞は小学生の目線で書かれ、世界中の人と知り合ってほしいとの父の思いがこもっている」と説明した。
渡辺孝男校長は「心を込めて何十年と歌い継ごう」と児童に呼び掛けた。6年長谷川慶伍君(12)は「校歌に負けないくらい明るく元気な学校をつくっていきます」と感謝の言葉を述べた。
明石台小は東向陽台小から分離、新設された。本年度の卒業制作として歌詞の木工レリーフを作り、体育館に飾るという。
◎富谷町明石台小校歌「だいすき だいすき」
作詞 谷川俊太郎 作曲 谷川賢作
だれとでも いつでも すすんで きもちよく
あかるくこえを かけあって
ならって まなんで おぼえて あしたへ
すこやかからだ しなやかこころ
だいすき いつでも すてきな きのかおり
プールのみずが きらめいて
はしって ころんで わらって あしたへ
あかいしだいから せかいみつめる