貞山運河再生へ 多賀城で桜植樹

宮城県と貞山運河再生復興幹部会議「桜植樹部会」による桜の植樹会が21日、多賀城市の仙台港多賀城地区緩衝緑地であり、ボランティアら約200人がヤマザクラとオオシマザクラ計37本を植えた。
 県が沿岸地域復興のため策定した「貞山運河再生・復興ビジョン」の一環。復旧後の運河に官民連携で桜を植えて美しい景観をつくり、防災意識の醸成や震災の記憶伝承につなげる。
 部会は昨年秋から植樹ボランティアや苗木、寄付金を募集。植樹会は今回が初めてで、ボランティアのほか村井嘉浩知事、菊地健次郎多賀城市長も参加した。
 「桜守」として知られる京都市の造園家佐野藤右衛門さん(86)が手掛けた高さ約8メートルのギオンザクラも植樹し、記念碑を除幕した。駆け付けた佐野さんは「復興も桜を育てることも基本は同じ。慌てず辛抱強く取り組むことが大切だ」と話した。

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