販売台数の落ち込みが激しい日本車ワースト10

発表された6月の販売台数ベスト30を見て気になったのが、昨年同月比で70%を切っている10車種。挙げると、プリウス、ノート、ステップワゴン、クラウン、インプレッサ、ヴェルファイア、CX-5、デミオ、エスティマ、フォレスター。一番厳しいのが47.3%のクラウンです。
・自販連発表のベスト30
それぞれ対前年比で落ちているバックボーンを考えてみました。
1. ノート(69.7%):ライバルであるフィットとスペックで比べたら最初から厳しい。手を打たない限り低迷続く?
2. ステップワゴン(64.4%):セレナと共にノア/ヴォクシーHV人気に歯が立たない。このジャンル、自動ブレーキ無しでも買う層の多さに驚く。
3. ヴェルファイア(62.3%):アルファードも同じくらい落ちてしまっている(ベスト30圏外)。モデル末期だし、自動ブレーキは無いし、高価だしで、このまま新型の登場まで伸び悩むと思う。
4. プリウス(62.2%):αも含んだ台数とあり、普通のプリウスの落ち込みはけっこう深刻だと思う。プリウスを買うような層は環境だけで無く安全に対しても思慮深い。私がプリウスからV40に乗り換えた最大の理由は「自動ブレーキが無い」こと。自動ブレーキを付けるまで厳しいかと。
5. インプレッサ(57.2%):ライバルも自動ブレーキを選べるようになってきたため、インプレッサを選ぶ理由が薄くなった。そろそろスバルはアイサイト以外の価値観や存在価値、魅力を構築しなければならない時期に差し掛かったということなのだろう。
6. フォレスター(58%):インプレッサと同じ理由。
7. デミオ(55%):フルモデルチェンジ直前なのでやむなし。
8. エスティマ(54.4%):モデル末期で目新しさがない。その割りに高価なので、ユーザーとしても魅力を見いだせない。
9. CX-5(51.2%):クラウンと共に「もっと売れているかと思った」。ガソリン仕様車が伸び悩む。そろそろマツダも次の一手を打つべき時期にきたのかもしれない。
10. クラウン(47.3%):好調に売れているかと思いきや、激しく苦戦中。根っからのクラウン支持層が一段落した後、どうやら新しいユーザーを引っ張ってこられないようだ。確かにクラウンの価格帯になると自動ブレーキ付きの魅力的な輸入車がズラリと揃う。自動ブレーキと顔の変更待ち。
メーカー別ではホンダとトヨタが順調。日産はこの数年、ずっとシェアを落とし続けており歯止めが掛からず。マツダとスバルも踊り場という雰囲気。そんな状況で新型車も出ないため、自動車メディアは明るいニュース無くヒジョウに厳しい。こんな時にお祭りを開いてくれたら目立つのに。

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