東日本大震災で被災した宮城県石巻地方の農水産物の販路開拓を目指す石巻復興フード見本市(実行委主催)が22日、石巻市の石巻魚市場であり、同市や女川町の水産加工業者を中心に30社が出品した。
東北各県をはじめ京都府、福岡県など全国の流通・飲食業の仕入れ担当者らが来場。販売ブースを回り、ホヤやカキ、サバなど三陸が誇る海の幸を試食しながら吟味した。
出品した水産加工業者の多くは被災設備を再建したものの、原材料の不漁や価格高騰、販路喪失で苦境に立っている。
二つの工場が被災した同市の水産加工業「カネシン」の熊沢幸二営業部長(46)は「(震災直後に)中断した販路を戻すのは大変。見本市を新規の顧客獲得につなげたい」と話した。