財務省が20日発表した2022年度上半期(4~9月)の貿易赤字は、比較可能な1979年度以降の半期で過去最大の11兆75億円に膨らんだ。2022年度全体でも13年度の13兆7564億円を大幅に超え、最大を更新する公算が大きい。単月の収支も9月まで14カ月連続で赤字となっており、このペースが続けば22年度の赤字額は20兆円に達する可能性がある。
円安は輸出入とも金額を押し上げるが、ドル決済が多い原油など資源価格が高騰する現状では輸出額より輸入額に影響が出やすい。22年度上半期は輸出額が前年同期比19.6%増だったのに対し輸入額は44.5%の大幅増となった。