資産33億円以上、卒業生が「超富裕層」になる世界の20大学

「超富裕層(資産総額3000万ドル/約33億1290万円以上の層)になった卒業生が最も多い大学」の上位20校中、米大学が19校を占めていることが判明した。首位は名門ハーバード大学で、2000人近い超富裕層を輩出している。

この調査は英市場コンサルティング企業Wealth-Xが超富裕層の出身大学を分析したもので、各校の学部および大学院の学位所有者を集計している(中退者・修了書取得者・名誉学位受賞者は除く)。

■最も多くの超富裕層を輩出した大学20校

20位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米)235人
19位 ボストン大学(米)241人
18位 ケンブリッジ大学(英)271人
17位 ミシガン大学(米)272人
16位 ノートルダム大学(米)277人
15位 カリフォルニア大学バークレー校(米)290人
14位 テキサス大学オースティン校(米)293人
13位 南カリフォルニア大学(米)294人
12位 バージニア大学(米)300人
11位 コーネル大学(米)319人

10位 プリンストン大学(米)330人
9位 イェール大学(米)360人
8位 ノースウェスタン大学(米)365人
7位 シカゴ大学(米)371人
6位 マサチューセッツ工科大学(米)375人
5位 スタンフォード大学(米)466人
4位 ニューヨーク大学(米)488人
3位 コロンビア大学(米)578人
2位 ペンシルバニア大学(米)832人
1位 ハーバード大学(米)1906人

■一代で富を築いた成功者が過半数

ハーバード大学を卒業した超富裕層の資産総額は8110億ドル (約 89兆5263億円)。2位のペンシルバニア大学(3690億ドル/約 40兆7339億円)の2倍を上回る。

調査では正確に測定する目的で、超富裕層を「遺産相続」「セルフメイド(起業)」「遺産相続およびセルフメイド」 の3つのグループに分けている。上位20校はセルフメイド層が過半数で、ハーバード大学を卒業したFacebookのマーク・ザッカーバーグCEO やマイクロソフト設立者のビル・ゲイツ氏、ペンシルバニア大学を卒業したトランプ大統領、ウォーレン・バフェットCEOなど、一代で富を築いた野心家が多い。

また米上位校は海外留学生による超富裕層が最高3割程度にとどまり、やはり過半数が自国の超富裕層である点も特徴的だ。唯一米国以外でランクインしたの英国のケンブリッジ大学は、留学生超富裕層が7割を占めるなど対照的である。

総体的に男性の超富裕層が9割と、今後の女性卒業生の活躍に期待したいところだ。

■シンガポール国立大学がアジア圏のトップ

欧州・アジア地域では英大学が健闘。ケンブリッジ大学を筆頭に、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(226人)、オックスフォード大学(189人)、ロンドン・ビジネス・スクール(84人)などが、続々と超富裕層を世に送りだしている。

アジア圏ではシンガポール国立大学(118人)に続き、インドのデリー大学(82人)とインディアン・インスティテュート・オブ・マネージメント・アフマダーバード(55人)、中国の清華大学(76人)と北京大学(62人)、オーストラリアのシドニー大学(67人)という結果だ。

この調査は「大学の学位が富をもたらす」ことを強調する意図で行われたものではないが、これらの大学から多数の超富裕層が生まれたのも事実である。

興味深いエピソードでは、ザッカーバーグCEOのように大学を中退後、事業の成功と共に卒業した例も珍しくはない。ゲイツ氏がマイクロソフトを設立するためハーバード大学を一旦中退し、33年後に名誉博士号を取得した 話はあまりにも有名だ。Appleの設立者、故スティーブ・ジョブズ氏 やオラクルの設立者、ラリー・エリソン氏も中退組である。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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