【from Editor】
この季節になると、なんとなく気分が落ち着かない。早く行かなければ、でも我慢しなくては…。
今年もまたバーゲンのシーズンがやってきた。とりたてて欲しい物があるわけではないのに、「バーゲン」と聞けば条件反射のように足を運んでしまうのだ。そして「5割引き」「7割引き」などという値札を見ると、つい必要もないのに衝動買い。毎年、家に帰ってから無駄遣いを後悔して、ため息をつくはめになる。
今年こそ改めようと決意した直後、テレビの経済番組で「コスパ世代」という聞き慣れない言葉を耳にした。どうやら、コストパフォーマンス(費用対効果)をじっくり考え、見えを張らず身の丈にあった買い物をする20代のことを指すらしい。厳しい経済環境で育ち、「車離れ」「物欲がない」などと言われる彼らこそが実は、いまの時代を生き抜く賢い消費者なのだという。
確かに、ここ数年、女性誌でも「プチプラ」(プチ・プライスの略で、安価や少額といった意味)、「安カワ」(安くてかわいい)といったキーワードが頻繁に登場している。昨年末に閉店した百貨店「西武有楽町店」(東京都千代田区)の後継店舗に決まった「ルミネ」は、ファッション性の高い衣料品店や雑貨店をそろえ、値ごろ感と独自性の高さで若い女性たちに人気だという。
素材や着心地、デザインなどを吟味して、お気にいりのモノを探すために時間も手間も惜しまない。安価な古着や、フリーマーケット、ネットオークションなどで入手した服をセンスよく着こなす…。おばさん世代には、とてもまねできなそうにない消費スタイルを身につけた若者たちが確実に増えているようだ。
そんな「コスパ世代」にぜひお勧めしたいのが「SANKEI EXPRESS」。「活字離れ」が進む20代、30代にも手にとってほしいとの思いから生まれた新聞で、価格は1部100円。月額2100円。
ニュースのほか、「アート面」では音楽、舞台、映画、アート、グルメ、ファッションなどの記事を毎日16ページのボリュームで展開。今月からは、音楽家の坂本龍一さんや人気劇作家・演出家の長塚圭史さんの連載もスタートする。
「100円なら安い」「探してでも買いたい」。“コスパ意識”の高い読者の方々にそう思っていただけるよう、今年も価格以上に価値ある新聞を届けていきたい。(EX副編集長 中曽根聖子)