赤ちゃんの「夜泣き」改善します! 仙台・バイタルネットが新サービス 生活リズムの整え方を助言

医薬品卸のバイタルネット(仙台市)は、乳幼児の夜泣きや寝ぐずりに悩む家庭向けに、睡眠トラブル解決サービス「GuuMin(グーミン)」の提供を始めた。睡眠コンサルタントを中心にチームを編成し、子どもの発達や家庭の事情を踏まえ、改善プランを作成。生活リズムの整え方などをアドバイスし、子どもも家族も「安眠」できる環境づくりをサポートする。(経済部・横山浩之)

「電話相談」「ズームでの長期サポート」メニューさまざま

 札幌市を拠点に活動する睡眠コンサルタントの川口リエさんと協力。栄養学の知識を持つ助産師ら専門家とチームをつくり、依頼者の悩みや乳幼児の状況をまとめたカルテに基づき、改善プランを検討する。

 睡眠改善は2段階で進める。まずは乳幼児の生活リズムや寝室の環境といった睡眠の土台を整える。低月齢の乳幼児には、寝やすい姿勢を保つためのサポートを実施。月齢が上がるにつれ、親の負担が少ない寝かし付け方に変えていく。

 生後9カ月の第3子の夜泣きに悩んでいた東北の30代女性のケースでは、チームは赤ちゃんの昼寝の回数や量が足りず、疲労から夜泣きにつながっていると分析。起床から、おおむね3時間ごとに計3回の昼寝が理想とアドバイスした。

 第2段階は、入眠の癖になっているおしゃぶりや抱っこをしないで消灯。親は声がけをしながら見守るだけにした。夜中に起きてしまった時も同じ方法を取ったことで、入眠までの時間が徐々に短くなり、朝まで熟睡するようになった。

 女性は「自分も久しぶりに熟睡できた。寝かし付けにかかる時間と負担が軽減され、上の子どもたちと触れ合う時間が取れるようになった」と喜んだという。

 バイタルネットが今年6月、3歳以下の子どもがいる20~40代を対象に実施したインターネット調査によると、子育ての悩み(複数回答)で、夜泣きや寝かし付けといった「睡眠」は55・5%で最も多かった。

 新サービスのグーミンは単発の電話相談(4400円)から、ビデオ会議アプリZoom(ズーム)などを通じて伴走支援する2週間、1カ月、2カ月の長期サポート(1万9800~4万9500円)まで多彩なメニューがある。

 今年9月にサービスを開始し、契約数は今月12日時点で国内外の60世帯となった。今後は睡眠を軸に、育児と仕事の両立を支援する企業向けサービスへの発展も目指す。

 自身の育児経験からグーミンを企画した営業開発部主事の只野瑞帆さん(35)は「睡眠トラブルは解決可能な生活習慣。赤ちゃんと家族が安心して眠れる社会を実現したい」と話した。

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