外食大手すかいらーく(東京)は31日、ファミリーレストラン「ガスト」の東北・北海道の全店と栃木県の一部店舗の計120店で同日からの営業自粛を発表した。青森、宮城、山形、福島の東北4県で15人が細菌性赤痢を発症したが、各地の保健所などによると、このうち14人がガストの11店で食事をしている。
宮城県によると、14人の内訳は青森2人、宮城2人(うち入院1人)、山形5人(同4人)、福島5人(同3人)。福島では2歳の男の子が入院したが、入院患者は既に全員が退院し、他の患者も快方に向かっているという。
患者が食事した11店舗は、青森は弘前城東店、宮城は仙南大河原と「おはしカフェガスト」仙台木町通の2店、山形は天童、山形上山、南陽、米沢の4店、福島は福島本内、本宮インター、須賀川、郡山南の4店。
宮城県は29日、山形県から「患者が食事した系列店に食材を納入した工場は宮城県内にある」との連絡を受け、調査を開始。その結果、31日に大衡村の「すかいらーく仙台マーチャンダイジングセンター」で製造した食品が原因と断定し、食品衛生法に基づき同日から3日間の営業停止を同工場に命じた。
また山形県も31日、同県内の4店に同日から3日間の営業停止を命じた。県内の患者が取った食事に共通するのは、ご飯とみそ汁のほか、ダイコン、キュウリ、ナスの漬物という。福島県は県内のガスト全22店舗に対し営業自粛を要請した。(2011/08/31-22:21)