超富裕層にコロナ禍は無関係? 史上最高「67億円」マンションに驚愕

 新型コロナ禍の折、とんでもない超豪華億ションが密かに販売されている。最高価格の部屋は627平方メートルというベラボーな広さで、ナント67億6000万円台。国内では過去に55億円のマンションが販売されたことがあるが、67億円は史上最高額だ。

中古マンションは「築年数」ではなく「管理」で買う

 物件があるのは東京・原宿。地下鉄の明治神宮前駅から徒歩2~3分で、ファッションビル「ラフォーレ原宿」の裏、表参道から少し脇に入ったところだ。隣は美術館で、表通りの喧騒から離れ、日曜でも比較的静かだった。かつて日本銀行の寮があった土地だ。

 工事現場に掲げられている「建築計画のお知らせ」や販売パンフレットなどによると、正式名称「マーク表参道ワン」というそのマンションは来年11月に完成予定。敷地面積2410平方メートル、地上4階地下1階で、部屋は14戸。67億円の他、303平方メートルで17億7000万円台の部屋もある。

 富裕層でも簡単には手が出ない額。誰が買うのかと思うが、売り主は海外の投資ファンドのようで、販売を担当する三井不動産リアルティは、「取材にはお答えしていない」とコメントした。

 住宅ジャーナリストの榊淳司氏はこう話す。

「買うのは日本人ではなく、保有資産1兆円以上クラスの外国人でしょう。世界の長者番付に載るような人が、日本滞在時の隠れ家として購入することを想定しているのではないか。日本には5つ星ホテルが少ない。プライバシーを守って、贔屓の料理人を呼んだり、有名人を招いたりするのにちょうどいい」

 新型コロナの影響で株価だけでなくREITも暴落。不動産市況はすでにバブルから一変してきた。

「全体的に動きがなくなり、水面下では値引きが始まっています。今後、マンション在庫がたまってきますから、今年後半には目に見えて価格が下がってくると思います」(榊淳司氏) そんな中で67億円。超がつく富裕層はコロナ禍も無関係ということなのか。

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