●江頭2:50(タレント)
投票サイト「センタク」で「セクシーな男性芸能人ナンバーワン」に輝いた。同投票は今年6月6日に開始、12月5日まで半年間行われた。5992票と全体の22.4%を獲得して、首位独走! 2位の亀梨和也を3996票も引き離した。3位は堂本光一、4位は氷川きよしとエガちゃん以外、人気の若手男性タレントがしのぎを削っている。
これまで下品で強烈な芸風や特徴ある外見から、女性に嫌われているイメージが強い。「日経エンタテインメント!」の「嫌いな芸人」ランキングで9年連続1位だ。「an・an」の「寝たくない男性芸能人ランキング」では常にワースト3にランクイン。その他の媒体でも「嫌いな男ランキング」「抱かれたくない男ランキング」では上位の常連だ。黒タイツの暴走ギャグは、たしかに今どきの女の子には受け入れがたい。97年には下半身を露出してトルコ当局に捕まったこともある。“超キモい”と思われるのは当然。ではサイトに投票した人は、エガちゃんのどこにセクシーさを感じているのか。
「タイツが似合うのはブルース・リーと彼だけ」と、常にタイツのみを着用するスタイルや、「見た目はアレだけど、生き方としてはすごくセクシー」「生き方が美しい」と、生き方そのものを“セクシー”と捉える。エガちゃんの言動を探っていくと、セクシーさに結びつく意外な面が浮かび上がる。
●優しくて気骨がある?
65年佐賀県出身。九州産業大学経済学部経済学科を中退して、10種類以上の職を転々としていたが、芸人を目指して上京。ビートたけしに弟子入りしようと出待ちするなどした。96年「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京)あたりからテレビ出演が増える。学園祭で、ホモ、グロテスク、毒、狂気、ひんしゅくをまき散らしてきた。89年から大川興行団員で、総裁を務めたこともある。
テレビでは出演者に体当たりをしたり、客席に飛び込んだりとハチャメチャぶりを発揮しているが、素顔はまるで別人。大川興行主催の舞台では、真面目な好青年やタガが外れたサラリーマンなど、幅広い役を演じている。「舞台の方が素顔に近い」とささやかれているのだ。
「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)のロケでは、ファンからサインを求められたが、うまく書けなかった。終了後、プロデューサーがそのファンに1枚の色紙を持っていったが、そこにはエガちゃん以外の出演者全員のサインが。書かなかった理由は「オレが書くと、色紙の価値が下がるから」。KYじゃないのだ!
またAV女優や風俗嬢を誹謗中傷するネット上の書き込みに対して不快感を示し、「彼女たちの苦しみがわかる。誰にも迷惑をかけていないし男なら誰でも世話になっているのだからもっと優しく接するべきだ」とコメントした、とか。
その一方で、キャバクラにハマって抜け出せなくなっている人に対して「利用客である自分たちにもノルマを課すように。例えば使う金は40万までと設定しておいて、貢いだにもかかわらず、ヤラせてくれないのなら、きっぱり見切りをつけなさい。そういうところに行くならば、ストイックさも必要だ」と、ラジオ番組公開収録でゲスト出演の際に、真摯なアドバイスを送っている。
優しさと気骨もセクシー度アップにつながっている。来年もぶっちぎり独走か。