超音波スピーカーで騒音トラブル回避へ 立命館大が研究

 立命館大学の研究グループが限られた場所だけに音を伝える超音波スピーカーを使って、住宅密集地でもラジオ体操などを行える空間作りを研究している。音を巡るトラブルが多い都心でも心おきなく楽しめる空間を作れないかと模索している。 「これならまず苦情は寄せられないでしょう」。京都市下京区の広場「壬生(みぶ)オアシスガーデン」の土地所有者、久武(ひさたけ)公一さん(72)は感心していた。
 先月上旬の朝、広場周辺の住民ら十数人が集まり、フィットネスクラブのインストラクターと一緒に伸び伸びと運動を楽しんでいた。住民らの前には直径約20センチの超音波スピーカーが4台。軽快な音楽はスピーカーの正面に立てばはっきり聞こえるが、左右に少しずれるだけでほとんど聞こえなくなった。直進性が高い超音波の特徴を利用した特殊なスピーカーで、音の拡散を抑えているという。

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