越前がにのメッカでは学校給食でもカニ 福井の中学校で生徒ら舌鼓

冬の味覚の王様、越前がにの食べ方を福井県内の中学3年生が学ぶ授業が11日、県内各校で始まった。福井市の福井大附属中では約110人にセイコガニが1匹ずつ提供され、悪戦苦闘しながらも身を取り出し、笑顔いっぱいで味わっていた。
 古里の海の幸に関心を持ってもらおうと、越前がに漁の解禁に合わせ、県と県漁連などが2010年度から開いている。今月末までに県内の国公私立81校約8千人がセイコガニを授業で味わう。
 福井大附属中3年A組では、37人が県漁協女性部連合協議会の小林雅代さん(51)から手ほどきを受けた。生徒の3分の1は自分でさばくのは初めてという。「身がうまく出ない」などと苦労しながら脚を外し、カニの爪などを使って脚の身を取り出した。外子や内子も丁寧に甲羅に盛り付けた。
 あっという間に食べ終わり、荒木柚衣さん(15)は「殻が硬くて大変だったけど、めっちゃおいしい。福井に生まれてよかった」と喜んでいた。

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