踊りで感動伝えたい 高校生活両立し世界へ

仙台を拠点にダンスインストラクターとして活躍する高校生がいる。仙台市若林区の常盤木学園高1年の斎藤華音(かのん)さん(16)。今年6月には、米サンディエゴであったダンスの世界コンテスト「ボディー・ロック・ジュニア」で準優勝を果たした。世界のトップを目指して学業とダンス、二足のわらじに励んでいる。
斎藤さんがレッスンしているのは青葉区のエッジ・ダンス・スタジオ。4月から週1回、小中学生約10人を指導している。中には盛岡市から通う子どももいる。
舞台への出演依頼も多く「ぜひ、華音さんの選曲、振り付けで踊りたい」と指名されることもしばしば。曲を聞き込み、振り付けを考える毎日だという。
斎藤さんは南小泉中2年だった2014年、全国から精鋭を集めたイズミ・カンパニー・ジュニア(東京)のメンバーとして世界大会で優勝。一気に才能を開花させた。
レッスン環境の整った東京の高校に進むことも考えたが「仙台から世界を目指したい」と地元に残った。英語を身に付けるため、常盤木学園高の国際コースに進学。ダンスの実績が評価されて特待生に選ばれた。
準優勝した6月の大会前には新幹線で東京のスタジオに通い、夜行バスで仙台に戻って授業に出た。体力的にはきつかったが「自分でやると決めたから、学業もおろそかにしたくなかった」と振り返る。
夢は世界的アーティストのバックで踊ることと、自分のワークショップを主宰して世界中のダンサーに参加してもらうこと。「体で感情を表現し、人を感動させるダンスができるようになりたい」と思いをはせる。

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