街を歩くとき、スーパーで日用品を買うとき、さまざまな表示や記号が私たちの目に入ってくる。当たり前の光景としてふだんは見過ごしているけれど、よく観察してみると、「コレってどういう意味?」と気になることも多いはず。そんな疑問をひもとくために、豊富な知識がぎゅっと詰まった『暮らしの中の表示 知らないと困る最新知識』(博学こだわり倶楽部:編/河出書房新社)から、今知りたい情報や、人に教えてあげたくなる旬のネタをご紹介したい。
■全部言える? ナンバーで使われないひらがなは4文字とその理由
自分で車を所有していたり、日常的に運転したり、という人でないとじっくり見る機会がない車のナンバープレートだが、そのルールを知るとおもしろいものも多い。
ひらがな46文字のうち、「お」「し」「へ」「ん」の4文字は使われていない(本書106ページ)。
「お」
使われない理由:字形が「あ」に似ており遠目で見間違いやすいため
「し」
使われない理由:音が「死」を連想させ縁起が悪いため
「へ」
使われない理由:「屁(おなら)」やそこから排気ガスを連想させるため
「ん」
使われない理由:発音しにくいため
論理的に納得いく理由もあれば、思わず冗談かと疑ってしまうようなものもある(あなたの想像は当たっていただろうか?)。交通渋滞にはまってしまったときには、こんな背景を思い浮かべながら、周りのナンバープレートを眺めて気分転換してみてはどうだろう。
本書では、生活のいたるところで目にする表示や記号、マークについて、「隠されている本当の意味」をわかりやすく説明してくれる。どれも実用性の高い豆知識なので、賢い消費者になるためにも、ぜひ本書を手に取っていただきたい。