来春で運行を終了する予定のJR釜石線(花巻―釜石駅間)の観光列車「SL銀河」が4日、今年最後の運行を迎え、沿線は多くのファンでにぎわった。
SL銀河は、東日本大震災の被災地を活気づけようと2014年に運行を開始。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をテーマにした車両が人気だったが、老朽化により、運行を終了する。
釜石駅を出発したSL銀河は、陸中大橋駅(釜石市)に一時停車。勢いよく黒煙を上げて吹鳴する雄姿を写真に収めようと、多くの見物客がカメラを構えた。再び列車が走り出すと、見物客は乗客らに「いってらっしゃい」と手を振って見送った。
親子で列車を見に来た同市の女児(5)は「ボーッと煙を上げるところが好き。見られてうれしい」と笑顔だった。