車両迅速に被災地へ 日本カーシェア協会、災害時返却が条件の一般向けリース開始 

災害で自家用車を失った被災者に車両を無料で貸し出している日本カーシェアリング協会(石巻市)は、一般向けに災害時の返却を条件とした車両のリースを始めた。車両を日常的に使ってもらう形で全国に配備しておき、災害が発生した場合に各地の被災地へ早急に届けられる仕組みを築く。
 月額1万円(税別)、1年契約。軽自動車や軽トラック計70台を用意した。協会の拠点がある全国の4県に振り分け、利用希望者を募る。内訳は宮城30台、福島10台。栃木、佐賀に計30台。災害発生時に、協会の要請に応じて10日以内に指定の場所へ返却する。
 これまで被災者が使い、返却された貸し出し用車両を全国に配備する。今後も車両の寄付を募り、全国的に台数を増やしたい考え。協会の吉沢武彦代表理事は「次の災害に備え、車を全国にプールしておく。普段からの使用が車の管理にもつながる」と話す。
 台風19号では19日までに、宮城県丸森町などで支援用に105台を活用し、延べ174件の貸し出しがあった。連絡先は協会0225(22)1453。

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