車内に広告モニター 夜は明るく防犯も 仙台中央タクシー

仙台中央タクシー(仙台市)は地元企業などの広告を表示する通信機能内蔵の液晶モニターをタクシー120台に導入した。車体広告販売などを手掛ける企業にモニター設置スペースを貸し出す形で、夜間の後部座席の明るさ確保につなげるなど防犯効果も期待する。
 モニターは携帯電話などからの映像を受信し保存できるソフトバンクの「デジタルフォトフレーム」を活用。縦16センチ、横22センチで、静止画像が5秒ごとに切り替わる仕組み。運転席と助手席の間に設置した。
 設置者のトラフィックアド(仙台市)が15秒7万円で広告を集め、モニターに画像を送信する。仙台中央タクシーは設置料として1台当たり月額1000円を受け取る。広告が増えた場合には設置料を引き上げる方向で検討している。
 今月からの試験導入では仙台中央タクシーの広告を流し、不具合がないかどうかを確認。来年1月から正式契約に入る。
 同社は「市内の企業情報を伝えるほか、夜間の座席の明かりにもなり、乗客サービスにつながる。運転席と後部座席を隔てる効果もあり、防犯対策にもなる」と話す。
 トラフィック社は「新しい電子広告として他のタクシー会社にも活用を売り込みたい」と語る。

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