転職を考える理由の一番は「給料の安さ」。マーケティングリサーチ最大手のインテージ(東京都千代田区)がまとめた「仕事に対する意識調査」で、こんな結果が明らかになった。転職理由で、「給料の安さ」は全年代・性別で最も多く、中でも30代男性では6割を超えた。
ビジネスパーソン800人を対象にした同調査では「転職を考えている」(42.1%)は「今のところ転職をするつもりはない」(49.4%)より少なかった。
転職理由では「給料が安いから」が50.6%で最多。2位の「今の仕事にやりがいを感じないから」(34.2%)や3位の「キャリアアップ・スキルアップしたいから」(33.0%)を大きく上回った。
年代・性別で「給料が安いから」としたのは、30代男性が61.9%と圧倒的。また20代男性で58.3%、20代女性が53.7%、40代男性が53.1%と、いずれも半数を超えている。長引く不況で所得が増えない中、結婚や出産などの人生の転機を迎え、金銭的に厳しいことを実感していると見られる。
転職しない理由としては「辞めても次の仕事を見つけるのが大変だから」(49.1%)が最も多く、40代、50代の男女ではトップ。半面、20代、30代の若い世代は「今の職場の居心地が良いから」との回答が上位を占めた。調査は2~4日まで、20~59歳のビジネスパーソンを対象にインターネットで実施した。