『週刊文春』がスクープした学校給食の中国産食材使用問題は大きな反響を呼び、報道を受けて中国産を排除する学校も現れた。しかし、まだまだ中国産が潜んでいる場所はいっぱいある。そのなかでも「まさかここにも?」という場所がある。それは田舎の野菜無人販売所だ。
中国産や放射能汚染など、食品全体への不安が高まるなか、産地直送野菜がブームとなっている。こだわり派のなかには、農家に直接、買い付けに行く人もいるとか。
だが、静岡県在住の農家の男性は、衝撃的な事実を明かす。
「ウチの近くには、各農家が野菜の無人販売をやっているんですが、なかには農家でも近隣住民でもない人がやっている店もある。見るとニンニクとかゴボウ、干し椎茸……どれも中国産と国産の価格差の大きいものばかり置いている。このあたりじゃ、そんなもん採れませんよ。私は農家だからわかるけど、どう見ても中国産なんだ。そもそも営業許可なんかもない無人販売所ですから、産地表示義務もない。『産地直産』とは謳ってないけど、買うほうもまさか中国産だなんて思わないだろうしね。いつも県外ナンバーの車がひっきりなしに停まっていますよ。集金している人をたまに見かけますが、いつも人が違う。組織的に複数の場所でやってるんじゃないか」
消費者の思い込みにつけ込むとは、卑劣極まりない。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
※11/17発売の週刊SPA!では「[消えた中国産食品]はどこに潜んでいるのか?」という特集を掲載中。