厚生労働省は、大型連休を前に麻疹(はしか)の感染拡大に警戒を強めている。
感染が広がっている沖縄県では対策に力を入れているが、同省では「沖縄や海外に旅行をする際は、ワクチンを接種することを検討してほしい」と呼びかけている。
はしかは発症すると、発熱や全身の発疹、せきなどの症状が出る。感染力が非常に強く、患者と同じ室内にいるだけでうつる恐れがある。沖縄県内では、3月20日に台湾からの男性旅行者がはしかと診断されて以降、今月19日までに計65人に感染が広がっている。
沖縄県では、感染の拡大防止に躍起だ。県立南部医療センター・こども医療センター(南風原(はえばる)町)では、面会やお見舞いを原則禁止にした。急用でも、発熱など健康状態をチェックし、疑いがあれば面会を制限している。