逃亡犯はなぜ「西」へ逃げるのか。そこには人間の見えない心理が働いていた!?

14年間の逃亡生活の果て、今年元旦に出頭したオウム真理教の平田信容疑者。
逃亡直後は東北に身を潜めていたそうですが、その後「人混みの方が紛れやすい」と大阪に潜伏していたことが分かりました。
確かに人口が少ない地域よりも、都会の方が人ごみに紛れ込みやすい気がします。
人付き合いも田舎ほど濃密ではありませんからね。
でも、そういった意味では大阪よりもっと人口が多く雑多な街、東京の方が紛れ込みやすいような気がします。
そういえば、リンゼイさん事件の市橋達也被告や、その昔は日本赤軍のリーダー・重信房子も大阪で逮捕されました。……なぜ東京ではなく「大阪」なのか、疑問に思いませんか?
 
先日アップされた「ゲンダイネット」では、この理由を以下のように説明していました。
「逃亡犯は東京より大阪の方が潜伏しやすいはずです。大阪人は”お上”に対する反発が強いから、わざわざ『怪しい男がいてるで』と警察に協力しません。それに他人に対してオープンだから知らない人が周囲にいても気にしない。なにより大阪府警は捜査が甘いですからね」
このような「土地柄」が少なからずとも影響しているのでは? との解説がなされていました。
また同記事では、心理学的に有名な「左回りの法則」も、逃亡犯が「東」の東京ではなく、「西」の大阪に逃げる傾向に影響しているとも書いています。
この左回りの法則とは、スーパーやショッピングセンター、デパートなどに行くと気がつくのですが、たいていの場合お店は左回りに設計されています。
 
そのわけは「人間の心臓や脳の位置などの影響で、人は左側に回ることには違和感を感じないけれど、右側に回ると気持ち悪くなったり、居心地が悪くなってしまう性質を持っているため」と言われています。
お店の設計だけでなく、陸上やスピードスケートのようなトラック競技が左回りなのも同じ理由で、左回りというのは人間の生理的に「しっくり」くるのだとか。
なるほど。どれも言われてみれば思い当たる感じがしますよね!
とはいえやはり逃亡犯には、左回りに逃げるのではなくまっすぐに出頭してほしいもの。いや、その前に犯罪は犯さないでほしいものです。
photo by Thinkstock/Getty Images

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