神奈川県逗子市の海水浴場が27日、海開きした。関東では最も早いという。ここ数年、大音量の音楽をかけて客が踊る海の家の「クラブ化」が問題視され、拡声機を使った音楽や入れ墨(タトゥー)の露出、海の家以外での飲酒やバーベキューを禁止する市条例が3月に施行されるなか、静かな海開き式になった。式では、平井竜一市長がマイクを使わずにあいさつ。「条例を守ってもらう立場の市が、自ら特例をつくることはできない」と話した。恒例だった地元有志によるフラダンスも、BGMが必要になるため中止に。夏本番とはいかない梅雨空の下、地元の小学生ら約500人は歓声を上げて海に飛び込んだ。
「静かな海」が実現することで、昨夏は41万人余りが訪れた海水浴客の動向が注目されている。(菅尾保)