佐賀県の空の玄関口・佐賀空港による「攻めたPR」がツイッターで注目を集めた。
「ヤケクソ気味で良い」「誰向けなん?」「笑ってしまった」など様々な感想が寄せられたその広告を、皆さんにもご覧いただこう。
こちらはツイッターユーザーのヘーニャ(@ryouheiy_y)さんが、2022年10月12日に投稿した東京メトロ・日比谷線の車内で撮影した写真。映っているのは週刊誌の中吊り広告のようだが、中央下部には、こんな言葉が書かれている。
「とんでもないエアポート見参!!
THE 佐賀空港 臨時増刊号」
なんと、週刊誌じゃなくて佐賀空港の広告なのだ!
そこには「空港の利便性」や「駐車場無料」、「空港への離着陸の時に見える有明海の絶景」、「空港のレンタカーが24時間1000円で利用できる」といった佐賀空港の魅力がこれでもかと詰め込まれている。
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アピールしたいことがいっぱいあるのは分かったが……なぜ週刊誌風に?Jタウンネット記者は10月17日、広告の掲出者を取材した。
「そもそも佐賀に空港があること自体知らない人も…」
週刊誌っぽい広告で佐賀空港をアピールしようとしているのは、同施設の利活用に関わる業務を行う佐賀県地域交流部空港課。
取材に応じた同課の職員によると、この広告は10月10~16日の期間に銀座線と丸の内線を除く東京メトロ全線の全車両に吊るされていたほか、同社の主要な駅でポスターとして掲示されていた。
というのも、東京メトロは日本の鉄道開通150周年を記念して、開通に大きく貢献した大隈重信を輩出した佐賀県との共同企画「大隈重信スタンプラリー」を実施中(10月7~30日)。電車内ではこの企画に連動し、スタンプラリーの告知と並べて空港の週刊誌風広告を掲出していた。
「何かと連動しないと、空港単体の広告だけでは中々見てもらえないですからね」
と空港課職員は話す。
地元の偉人の企画に乗っかる形で広告を展開した佐賀空港。アピールする絶好の機会とあって、相当の気合いが入っていたようだ。
「今まで攻めたチラシや広告はありませんでした。今回は、とにかく『人の目に留まる』広告にしようとデザイン会社とも協議して作りました」(空港課職員)
また、「首都圏には、そもそも佐賀に空港があること自体知らない人もいると思う」とも話し、インパクトのある広告を出して佐賀空港の知名度アップと利用促進につなげたかったそうだ。
SNSでの反応も見て、手ごたえも感じている。すでに東京メトロでの掲出は終わってしまっているが「せっかくなので今後もこの広告を活用していきたい」とした。