仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)は26、27日の営業時間終了後、1人客限定の「おひとりさまナイト水族館」を開催する。夜の水族館を1人でゆっくり満喫してもらう。それぞれが自分の世界に浸るため、水族館は「自然に社会的距離ができる」と新型コロナウイルス感染対策を強調する。
ナイト水族館は営業時間(午前9時~午後5時)が終了後、午後5時半~8時に開催する。入館は1人客に限り、2人以上で訪れた場合もそれぞれ1人で見学してもらう。
館内はBGMを流さず、アロマやキャンドル型LED(発光ダイオード)ライトを設置し、幻想的な空間を演出。夜行性のアメリカンビーバーが活発に動く様子など、昼間とは違う生き物の姿を楽しんでもらう。
来館者には私語を極力控えるなど「おひとりさま十則」と題したルールの順守を求める。「生きものとの対話に集中すべし」など、感染防止につながる3項目の「withコロナ三則」も掲げた。
ナイト水族館は2018年に始まり、5回目の開催。広報担当の板橋瑠花さん(23)は「お一人様なので会話もなく、社会的距離が保たれる。ストイックに生き物たちとの対話を楽しんでほしい」とPRする。限定400枚の前売り券を公式ホームページで販売中。完売した場合は当日券を発売しない。