遊説を共にしたヤギ、当選議員が「東京に連れて行けない」と引き渡し表明…「選挙利用か」と炎上し撤回

衆院選の宮城2区で3選を果たした立憲民主党の鎌田さゆり氏(56)が、遊説に連れていたペットのヤギを「里親(次の飼い主)に引き渡す」とツイッターに投稿したところ、「選挙に利用しただけなのか」などと批判が殺到する事態となった。

 鎌田氏は方針を転換し、議員活動が本格化した後も、自ら飼い続けることを決めた。

 ヤギは8月、鎌田氏の事務所の周りに生える草を食べさせるため、宮城県栗原市の畜産農家から譲り受けた。「仙台メリー」と名付け、選挙期間中、たびたびメディアに取り上げられた。枝野代表が応援で来県した際、鎌田氏はヤギを抱っこし、枝野代表との「スリーショット」を披露していた。

 鎌田氏は動物好きで、保護猫やメダカも飼っているという。ヤギに関しては衆院選公示前から、報道陣に「もし当選したら、東京には連れて行けない。責任を持って世話ができないので、里親は決めている。(落選して)仙台に居続けたら飼います」と話していた。

 3日夜、鎌田氏はこうした経緯に触れず、「最後まで責任を持って寄り添い育てることは困難で栗駒の里親さんに育てて頂くことに」と投稿。これに対し、「ヤギの選挙利用だ」「動物にも命がある」などと批判が相次いだ。4日夕時点で1000件以上のコメントが付き、リツイートは4000件を超え、鎌田氏は「ご意見ご助言に感謝申し上げます」「これからも一緒に暮らして参ります」などと返答した。

 今後は仙台と東京の往復生活になるため、どちらで飼うかを検討する。鎌田氏は取材に「『処分する』『選挙で利用してポイ捨て』との書き込みもあった。誤解されて悲しい」と語った。

タイトルとURLをコピーしました